口腔内スキャナー(以下IOS)とは、Intraoral Scannerの略で、歯科で使用される小型カメラを用いて歯型を取る機器のことを指します。
従来型取りを行う際、粘土のような材料をお口の中に入れて、数分間かけて固まるのを待ち、取り外すというのが一般的な型取りの方法です。
この方法は、口の中で3〜5分間保持する必要があり、これを苦手とする人が多く、歯医者が嫌な原因の一つとなっていました。この材料にはにおいや味があるため、不快感を覚えたり、嘔吐反射を起こしてしまったりする方がいらっしゃいます。
しかし、IOSを使用することで、より短時間で、より不快感がなく、正確な型取りができるようになりました。
当院に導入しているIOSは、メディットi700という機器です。
従来型の口腔内スキャナーと比べて、より快適で衛生的な型取りが可能です。
治療時間を短縮できる
スキャンするスピードが速いため、治療時間を大幅にカットでき、治療時間が短縮されます。
デジタルデータでの保存が可能
スペースをとる従来の歯型模型と違い、スキャンした患者様の詳細なデータはデジタルデータとして保存することができます。
嘔吐反射のある方も安心
嘔吐反射があり、従来の方法ではうまく型取りができない方にも不快感なく使用できます。
精度の高い詰め物・被せ物の制作が可能
膨大な数の画像を撮影し、それらをつなぎ合わせて3D画像を生成します。そのため非常に精度の高いスキャンデータを得ることができます。
このデータをもとに作られた被せ物や詰め物は精度が高く、患者様の歯にしっかり合うため、補綴物の耐久性にもつながります。